通称シャクヤク

酸・苦

微寒・涼

肝・脾に帰経

養血・平肝・止汗

シャクヤクの根。寒性を減じるために炒って用いる。血を滋養し肝の不調和を整える。婦人病によく使われる。

頭痛やめまい等の肝気の上逆によく使われる。

下痢や腹部の冷えなどによる症状がある場合は使用を控える場合が多い。

肝気の上逆とは、厥陰肝経に沿って気が上がりすぎる、「逆気」です。

厥陰肝経は足先から頭に行き、頭の中、頭頂部から目に開きます。

なので、肝の気が上逆すると頭痛、めまいがおこりやすくなります。

鍼灸なら太衝穴に刺針し、引経し引き下げます。

なお、中医学では頭痛やめまいがあれば全部肝の逆気とは限りません。

めまいなら他にも髄海不足や湿による陽気の不通なども考えられます。