現代の鍼灸治療では28週~32週ころから逆子に対して至陰を使うのは有名ですが、昔は今のような逆子の概念はなかったと言われます。

18世紀頃まで「妊娠中の逆子」というような概念はなく、今のような逆子治療が行われるようになったのは20世紀に入ってからでした。

古来、子供は生まれるまで頭が上に向いているが、まさに生まれようとするその時グルッと回転して出てくると思われていたのです。

そういった理由から、今のように28週ころから逆子と言われるようなことはなくて、分娩時に逆子の状態で生まれてくる子供に対しての治療で使われたと言われています。 経穴は、至陰・合谷・太衝・胞門・独陰・肩井など

今の逆子に対する鍼灸治療は分娩時に逆子として生まれてきた時の対処法を応用したものなのです。