男性不妊症の専門外来 武漢市中医医院 張家声という人の研究では、248例の男性不妊症の患者のうち166例の患者に対して有効であったとしています。

248例中、陰萎(インポテンツ)153例、不全射精45例、精子の異常50例、(うち無精子症18例)

主穴  腎愈,次髎,関元,気衝
配穴一①陰委(足三里,太賂)
②不全射精(三陰交,太衝,陰陵泉)
③精子異常(足三里,太渓,太衝,命門,挾脊)

不全射精 有効率76%

陰萎   有効率70.6%

精子異常50例中 無精子症については2~4クールの治療でもはっきりとした治療効果が現れなかった。

精子数や運動性が異常であったり奇形精子の混在率が高かったりした32例については治療後の有効率は75%であった。

無精子症に関しては効果が見られなかったのは非常に残念ですが、それ以外の男性不妊症には効果があったものと見られます。

特にインポテンツに関してはメンタル面での影響が大きく、鍼灸で早期に改善できる場合が多いです。

精子の質に関しても良い効果があります。

張家声は弁証論治によって陽虚や肝欝、陰虚や湿熱などに分けてそれぞれの治療針を決めているようです。

それぞれの原因に対して適切に経穴を決定していけばこれほどの効果が得られるということですね。