合谷陽池手三里合谷はとても応用範囲が広く、「万能のツボ」と呼ばれることもあります。

本当は万能のツボなどないのですが、この合谷がなぜそう呼ばれるかというと、気をよく通し、全身の気を流す作用があるからです。

例えば導引(気功)などはつまり気を流すことをとても大切にします。

気さえ流れてくれればかなりの疾患に対応できるからです。

作用は 解表 疏風 通経活絡 止痛 鎮静安神

場所は第二中手骨(人差し指の下の手の骨)中点に取ります。

実はこの合谷ですが、以前は中手骨底部にあるとされていました。(中国・韓国との違いをなくすために中点に改訂)

なおかつ臨床上よく、中点より少し上に反応が現れることもしばしばです。

この合谷は「合谷区」という考え方もあるくらいで、縦に大腸経に沿ってかなり移動すると考えます。

個人的に、中点より上に硬結がある人は頭部に余計な熱がある不眠気味の方が多いと感じています。

ツボというものはその都度動きますので反応をよく確かめるのが大切です。