今は便利な時代だから、スイッチがたくさんあります。

スイッチさえ押せば快適になるようなものです。

ちょっと暑ければクーラーのスイッチ、ちょっと乾燥してたら加湿器に。

快適です。

薬もそうです。

ちょっと痒かったら塗り薬。蚊に刺されたらすぐ薬。

ちょっとでも頭痛したら「はい頭痛薬」

便利です。

でも全部すぐ使うのはちょっと待って欲しいです。

本当にそれは不快なのか?耐えられないのか?

一旦考えてみてください。

いつもいつも自分の快適な状態にすぐ変えようとするのは心を弱らせます。

スイッチに頼りすぎていると、スイッチが効かない、またはスイッチがない不快がやってきた時にうろたえます。

なんでもないことが我慢できなくなり、それが体や心に急激な症状を引き起こします。

スイッチがあるのを当たり前と思わずに。

時には寒さを楽しんでみたり。

暑さに風情を感じてみたり。

かゆみを可愛がってみてください。

スイッチを押すのはその後でいい。