眠い昼間に眠くて疲れやすいので困っているという人がこられています。

半年ほど前から昼間が一日中眠くてしんどくて辛いとのこと。

病院では異常がないと言われたものの

疲労感がひどく、疲れてくると物が二重に見える、腰も辛いなどの症状をお持ちです。

聞けば、夜は寝つきが悪く、何回も目が覚めてしまい、夢ばかり見ているそうです。

睡眠薬を飲むと疲労感が増すのでやめたそうです。

舌を見せてもらうと色が薄くボテっとしてます。

手首の脈は弱く、柔らかいです。

これは東洋医学で言う心脾両虚です。

心と脾は東洋医学でいう「五臓」です。

脾が過度の思慮などで弱ると、(ご家族に聞くとこの方は少し考え込むタイプのようです。東洋医学では精神活動が健康面にそのまま影響すると考えます)気血がうまく作れなくなります。

気血は活動のエネルギー。不足すれば元気がなく、疲れやすい状態になります。

また、目で物を見ることは血を多く消耗するので、気血不足が進むと物が二重に見えるのです。

夜間の睡眠の質が悪いのは、気血不足のために、五臓の「心」を栄養できない事が原因でしょう。

「心」に十分なエネルギーがないと眠りが浅く、夢を多く見るようになります(多夢)

お灸をおすすめしました。鍼は使いません。

脾を助ける経穴にお灸をすることで脾を強くして気血を養います。

三回ほどするとかなり昼間の眠気が軽減し、物が二重に見える症状も落ち着いたそうです。

お灸をすると少しずつ元気になります。疲れやすい人はぜひ試してみてください。