目の使い過ぎと睡眠不足で不安症状が強くなる
東洋医学には血虚(けっきょ)と言うものがあります。
血が少なくなると言うような意味です。ある意味での消耗です。
消耗によって現れる虚弱体質を様々に分類するのが東洋医学です。
そのうちの一つが血虚です。
血虚で起こりやすい症状の1つとして不安が強くなる、不安神経症がひどくなる、パニック障害も起こしやすくなります
東洋医学には気血水の考え方があります。
気もエネルギーですが血もこの場合はエネルギーです。
エネルギーの種類を分けているのですね。
目を使ったり考えすぎたり夜更かししたりすると、血を消耗しやすくなります。
疲れ方も分類があり、使う体力もいろいろ細かく分類しているのです。
現代人は目をよく使いますね。
スマートフォン、パソコン、テレビなどを1日中触ることがあります。
とても目に負担がかかりますし、夜遅くまでやって、つい夜更かししてしまいます。
目から入る刺激のせいで頭が休まらず、寝付きが悪くなりさらに夜更かしになってしまいます。
睡眠不足も血虚をひどくする要素の1つです。
目を休ませて目からなくなる血を節約しましょう。
不安神経症やパニック障害が血虚から来ている人はなるべく目を休めていただけるようにお願いしています。
特に夜のインターネットやスマートフォン。これを控えるだけでもある程度効果があります。
タブレットやパソコンよりかはまだ本の方がマシだと思います。
クラシックなどの落ち着く音楽を探してみるのもいいと思います。
その時大事なのは音楽を聴きながらやはりパソコンを触ると言うことがないようにして欲しいのです。
血虚の人は目に意識が行きすぎるところがあるので、それが習慣になっているということがよくあります。
あなたがそうだとはわかりませんが、たまにはしっとりとした音楽を聴きながら目をつむってゆっくり耳をすますっていうのいいのではないでしょうか。
そして目をつぶっているだけで不安になったりもしやすいと思います。
目をつぶっているのがつまらなくてたまらない、退屈でしょうがないという人も多いのですが
それは目に依存しているからです。
目に意識を持っていくのが習慣になりすぎて加熱暴走している状態です。
もっともっと目に刺激を!という状態です。脳が休まらず、消耗します。
もっともっとと際限なく刺激を求め続けてしまいます。
刺激の無限の輪からいったん抜け出さないといけません。
だから目をつぶって集中して何かを「聞く」と言う事から始めてみられると良いのではないでしょうか。
耳から入ってくるのももちろん刺激なのですが、はるかに消耗は少ないのです。
そして、耳から入ってくる刺激を少しずつ減らしていくというのもいいと思います。
最初はラジオ。それからゆったりとした音楽。
それから雨の音とか、風、鳥の声、虫の鳴き声など
最後には何もなくても、そわそわしたりしない、不安にならない、ゆったり落ち着いていられるようになると思います。
刺激を求めすぎない。これは意外に大切なことです。
何もないところでも楽でいられる事は大事なことです。
池田市の残る夜更かし伝説
余談ですが、
当院のある大阪・池田市には、夜更かしの伝説があります。
建石町にある星の宮という小さな神社に伝わる織姫伝説です。
その昔、日本に織物の技術がなかったころ
中国大陸からアヤハトリ、クレハトリという織り姫がこの地に来て、絹の織物を夜遅くまで明かりもつけずに織っていると、
多くの星が天から降りてきて織殿を真昼の様に照らしたという伝説です。
このお社ではその星をお祀りしているのだとか。
美しい伝説ですけれども体にはあまり良くありませんね。
織姫が血虚にならないと良いのですが。というか過労で倒れないか心配です。
画像は星の宮です
血虚による不安神経症やパニック障害に対する鍼灸
当院で実際に行った不安神経症やパニック障害に対する鍼灸の一部をご紹介いたします。
内容はプライバシーを考慮して、差支えない範囲で変えています。
42歳女性パニック障害 不安傾向
以前初めてのパニック発作を起こし、それから常に不安に襲われている。外出できない。
夜になると不安になり何かしていないと落ち着かないがすぐに疲れてしまう。
寝つきが悪く、朝起きれない。
薬に頼りたくない、減薬したい思いもあり受療した。
手足の、体をリラックスさせて落ち着かせるツボに鍼をします。
両手に一本か二本ずつ、両足に二、三本ずつその日の体調に合わせて慎重に鍼をします。
細い鍼で痛くない程度に鍼をしていきます。
熱くない温かいお灸をして鍼の効果を高めます。
うつぶせになり首の後ろ、背中肩腰各二本か三本ずつ鍼をします。
背骨に沿ってお灸をします。これも熱くない程度です。心地よい温かさが広がります。
週に一回程度一か月続けたところ、夜に不安になる症状が少なくなってきました。
2ヶ月目、1週間に1回で続けていたところあまり不安を感じないようになりました。
半年後は薬を持って出るのを忘れる日が出てきました。
ここで調子が良くなってきたので月2回のケースにペースを落とします。
ペースダウンして若干調子が悪くなる日もあるものの、長いスパンで見て少しずつ良くなってきます。
10ヶ月目からは3週間に1回の鍼灸で心と体のバランスを保てるようになりました。
※あくまで一例です。効果には個人差があります。
不安神経症やパニック障害の改善には鍼灸でお手伝いができると考えています。
心の状態が体に影響するということを2000年前から唱えていた東洋医学は百数十年前はバカにされていました。
ですが今では心が体に影響するという事は当たり前になっていますね。
東洋医学では心と体を1つと考えます。
心が体に影響するのと同じように、体が心に影響します。
ですから体に鍼をする鍼灸で心を落ち着かせることができるということです。
東洋医学は心の治療に関して最も長い歴史を持つ医学です。
当院の鍼灸は心と体を大切にする治療法です
大阪北部や北摂、兵庫、川西市、箕面市、宝塚市などにお住まいの方が当院にはよく来られます。
特に池田にお住まいの方 パニック障害や不安神経症でお悩みでしたら、ぜひ当院にお手伝いさせてください。
誠心誠意施術させていただきます。
池田市の鍼灸南天では、
さまざまなお悩みに取り組んでいます。
肩こりはもちろん得意ですが、
なかでも、
頭痛、坐骨神経痛、
メンタル(パニック障害やうつ)、
婦人科(生理痛や不妊症等)
には当院の鍼灸をぜひお試しください。
池田市以外にも豊中市、川西市、箕面市、宝塚市など
大阪府北摂地域全域から多数ご来院頂いております。
池田市の鍼灸(はり・きゅう)南天