鍼灸による鎮痛効果
当鍼灸院は今まで頭痛の鍼灸治療をしてきて、やはり鍼灸の効果は高いと実感しております。
鍼灸の刺激は神経系を介して脳へ伝達されます。
様々な研究からも、鍼刺激が脳の血流を変化させることは明らかです。
鍼灸はその刺激で人が本来持っている鎮痛機構の賦活化をすると言われています。
東洋医学の考え方
鍼灸が様々な痛みに効果的なのは最新の研究で明らかにされつつありますが、どこをどうすればいいのかはまだまだ具体的にはわかっていません。
しかし、古来より伝わる先人の知恵がそれを教えてくれます。
当鍼灸院では東洋医学(中国伝統医学)による鍼灸治療が最も有効だと考えております。
一口に頭痛といってもその症状には個人差があり、人によっては痛み方や痛む場所も違います。
それぞれの人の体質や状態を考慮しながら、最もあった鍼灸治療を組み上げていきます。
例えば、
後頭部がガンガンする人、まぶたの上あたりが押さえつけられるように痛む人。
中から外に向かって膨張するような痛みを感じる人。これだけで選ぶ経穴(ツボ)はガラッと変わってきます。
さらに、肩こりがあるか、食欲はどうか、便秘をするか、体はむくんでいるか。等等
一見頭痛と関係ないようなこれらの情報も体質を表す重要なヒントです。
これらの情報を丁寧に集めていきながら、最適な治療法を探します。
そしてそれが結果的に脳の血流変化やエンケファリン等の脳内物質、セロトニンの分泌につながり、症状を改善すると考えております。
治療例
42才 会社員 池田市
二ヶ月前突然頭のこめかみあたりが痛くなり、以来痛くなるたびに薬で抑えている。
イライラして眠れない。口が乾き、腰がだるい。血圧が高くなった。足が冷える。
精神的なストレスで悪化するようでした。
東洋医学では心身一如といって心と体は切り離して考えません。
精神的なストレスが引き金となって肝(肝臓とは違います。東洋医学の五臓という独特の考え方です)の陽気が頭に上ってしまい、激しい頭痛となると考えます。
東洋医学では陰陽のバランスを大切にします。
陰が陽を抑え、陽が陰を抑える事でバランスを保っています。
この方の場合、疲れによって腎の陰が損なわれ、ついで肝の陽がストレスによって強まり、陰が陽を抑えきれなくなった状態ですので、それに合わせて経穴を選んでいきます。
足のツボで腎の陰を助け、手と頭のツボで余分な熱を取るツボを使います。
三回で頭痛は軽くなり、よく眠れるようになったそうです。
あくまでこれは一例です。
ほかにも様々な人がいて、様々な頭痛があると考えています。
東洋医学はその人に合わせて治療します。同じような頭痛でも治し方は一様ではありません。
頭痛でお悩みの方は是非当院の鍼灸治療をお試し下さい。