お腹が太鼓状に膨張することを鼓脹といいます。
古代では水蟲等とも呼ばれたようです。
肝・脾・腎の三臓が病み、気血水が体内に溜まる状態。(ガスや腹水)
肝硬変の方にも鼓張が見られます。
水毒・情志・飲食や飲酒の不摂生などが原因になりえます。
情志失調によって肝の働きが異常を起こし、気が流れなくなり、気滞血オになるか、または肝の異常が脾の働きを阻害すれば水湿の運化が不能となる。それが続けば腎の働きも低下し三臓が病む。
飲酒によって脾の働きを弱めて水濁をつくっても肝・腎に波及します
気鼓
腹部の太鼓状の膨隆 気なのでゲップや放屁で少し楽になります。
精神的な緊張で症状が悪化する場合もあります。
気の流れをよくするように鍼灸します。
水鼓
脾と腎の不調が強く出て、水湿が停滞し、むくみや冷えを訴えやすくなります。
お灸を多くします。
血鼓
長期にわたって病状が悪化した場合に多く見られます。
オ血の所見が多く出ます。静脈の怒張や刺すような痛み、舌の色が紫がかっていたり舌下の静脈が怒張します。
気の流れをよくする事と活血の鍼を用います。
実際には 気鼓・水鼓・血鼓が複合的になりますが、気血津液臓腑の病の偏在を見ながら加減し調整します。