東洋医学から見てめまいとは

a0002_004055めまいの事を眩暈と呼びます。

「眩」は目がかすんだり、目の前が暗くなったりする状態のことで、

「暈」はものが回って見えたり、視界が揺れ動いて見えたりする状態をさします。

東洋医学では古くからめまいの治療を鍼灸で治療してきました。

その方法は現代でもあまり変わりません。

まず中国伝統医学の理論で東洋医学的にどのような原因があって今どんな状態なのかを探ります。

これは四診と言って望診・問診・切診・聞診という東洋医学の独特の方法です。

そして病の本質(証といいます)を見た上で鍼灸治療をしていきます。

要するに個々の体質や病状にあわせてオーダーメイド的に治療を組み立てるということです。

当院は鍼灸治療における自然治癒力の増進に力を入れておりますが、この東洋医学の考え方に基づいた鍼灸治療には効果があると実感しております。

また、当院には病院での治療や、西洋薬の治療でも効果が現れなかった方にもご来院いただき、その効果に満足していただいております。

昭和大学横浜市北部病院耳鼻咽喉科の門倉先生は「眩暈症に対する鍼灸治療の効果The Effect of Acupuncture Treatment on Patient with Vertigo」という論文を発表しておられます。

論文の中には「西洋医学的治療で治癒困難であった末梢性眩暈症患者に対し鍼灸治療を行い85%に有効性を認めた。」と報告されています。「鍼灸治療による副反応は認めず、難治性の眩暈症に対して鍼灸治療は一定の効果を示したことから前治療として抗眩暈薬等の西洋医学的治療が無効の症例では代替治療として本鍼灸治療を施行することで治療効果が期待できる。」としました。

当院でもめまいの鍼灸治療に力をいれ、皆様のお役に立てるよう日々努力しております。

「めまい」に関するブログ

めまいの自宅灸

めまいの鍼灸治療

中医学でのめまいの鍼灸治療

陸痩燕の医案 めまい