今回は自宅でもできるせんねん灸などのワンタッチタイプのお灸のやり方をご紹介します。
お灸にあったツボも出てきますので、
どうぞよろしくお願いします!
自己流のお灸のやり方を試みるキミコさん
アツつーー!アーーー!
きみこさんどうしたんですか?
ああ!めぐみさん!
今さあ、自分でワンタッチタイプ?のお灸をやってみたんだけどさあ、熱くって!
え?
そうですか?
どんなやり方しましたか?ちょっときみこさんやって見せてください。
うん!えっとね、まずこの変な丸いのからお灸をちぎって
火をつける、っとアツッアツー!
んで、ツボはわかんないから、目つぶって決めちゃう!直感で!!
でもここでお灸のバランスとるのが難しいんだよね~
何回試しても倒れちゃってさー
あつつ!!ほらね!!不良品かなー?
ウフフ!きみこさん!
フフフ!何かしら?めぐみさん?
えっ?!ちょっ!??
お灸の使い方が全然違うわーーー!!!!!
ぎぃゃああああああーーー!!!!
(残業続きだった先週の疲れ、そして肩こり腰痛頭痛が流星とともに消えていくーーーーーーー!!!!!!)
この指圧はまるで!流星ーーーーーーー!!!!!!
もうっ!きみこさん!
使い方は私が教えるって言ったじゃないですかっ!
いやあ説明書あったしこれ読んだら私でもできるかなって。
説明書読んでどうしてそうなった?!
どう読んだらそんな奇抜な使い方になるんですか!
あれ?しかもこのお灸...なんか、湿気てないですか?
あ~加湿器の横に置いといたからかな?
も~!キミコさん!もったいない!
お灸は湿気の少ない所で保管するのが基本ですよ!
へへっ、サーセン
しょうがないですね!じゃあ今日は市販のワンタッチタイプのお灸を使ってセルフケアする方法を教えますね!
今回つかうお灸はこのタイプ
せんねん灸などでよく見るワンタッチタイプのお灸です。
薬局、ドラッグストアで簡単に手に入ります。
ドラッグストアに行ってみよう!
キミコさんのお灸は加湿器の湯気でダメになっていたので、
早速ドラッグストアにやってきました!
おっ!けっこう種類あるね!
せんねん灸に、なんか火の出ないやつとかもあるのね。
めぐみさんこれは?
これは点灸用艾(てんきゅうようもぐさ)と言って自分でひねって直接据えるお灸ですね!初心者にはちょっとハードル高めかもしれません。散もぐさ、バラもぐさとも呼ばれています
パッケージがかわいいね
これは。。。?
これは温筒灸です。これもいいんですけど筒状になっていますから、安定感で言えばこれから買う台座灸の方が良いかもしれません。
慣れてきたらこっちも試してみてください。
今回はせんねん灸と同じワンタッチタイプのお灸にしましょうか
熱さも選べるみたいね
最初は温感の優しいめのからいきましょう
今回使うお灸はこれに決定しました!
大和漢さんの「柔」(やわら)シリーズです。
鍼灸院でもよく使われているものです。
使いやすいし、コストパフォーマンスもいいです。
そのうちでも最も温感の優しい「ソフト」を選択
この大和漢の柔は鍼灸院でも使われているだけあって、温感強めです。
強・レギュラー・弱・マイルド・ソフトの順で優しくなります。
最初はソフトをお勧めします。
せんねん灸なら「竹生島」くらいから始めると安心です。
Amazonでも買えますよ~
後はライターと灰皿が必要ですね。
あればライターはチャッカマンみたいなのがあるとやりやすいですよ
こういうのね
そうそう!
用意するものまとめ
お灸
ライター
灰皿
ピンセット(お灸が熱い時に取るのに使います)
ツボを探そう
自分でやるときに一番わからないのがツボの場所よね!
どこにすればいいの?
最初からプロみたいに的確にツボを選ぶ必要はありません
使いやすいツボを思い切って絞ってご紹介します!
足三里
お灸といえば足三里です!
健康で長生きしたければ三里に煙を絶やすなと言われるほどの名灸穴です。
体に元気を与えるツボです
疲労回復、胃腸の働きを整える、足腰を強くする効果があります。
松尾芭蕉も奥の細道に出かけるときには足の三里にお灸をしてから出かけたそうですよ~
へ~有名なツボなんだ~
関元
関元も体の元気を補ってくれます。
大昔の名医が関元にお灸をしておけば病気にならないといったそうな。
疲れたらまず関元!
便秘や下痢、冷え症にも効果があります。
合谷
万能のツボなんて紹介されることのある有名なツボです。
東洋医学では「気」のめぐりが悪くなるとあらゆる不調が起こると考えます。特に痛みやコリがそうですね。
逆に言えば気を巡らせることができればあらゆる不調が解決するという事。
合谷は気を巡らせる効果が高いツボです。
だから万能と言われるんですね。
あれ?合谷2つない?
実はこれ、以前の日本の合谷と中国の合谷と両方書かれてます
国によってツボが違うの??
本当の合谷はどっち?
位置について諸説あるツボもあります。
少し前まで、日本の鍼灸師の教科書では合谷は中手骨底部、つまり関節の近くにありました。
中国の合谷より少し下の方にあったんです。
現在の鍼灸の教科書は中国の合谷に変わっています。
ただ、ツボは動きます。個人差はもちろん、同じ人でも体調によって変わります。
鍼灸師はツボの手ごたえでこれを捉えますので、必ずしも決まった位置にツボがあるわけではない事を知っています。
中国には図の三間(さんかん)までを合谷にいれて縦に長く合谷とする「合谷区」という考え方があります。
他にも「移動合谷」という考え方があり、合谷は縦に移動するとする考えかたがあります。
ええっとつまり・・・?
この3つのどれかで特に硬い所や抑えて痛気持ちいいところにお灸してください。
良いんだそれで
良いんです!
ちなみに年代の違う鍼灸師同士だと、教科書のツボの位置が違うのでよく話が食い違います。
もう深く考えないようにするね
太衝
合谷と似て気を巡らせる作用があります。
ストレスを軽減し、リラックスさせる効果がありますのでストレスを感じている人、イライラする人や、寝つきが悪い人はとくにやってみてください。足の冷えにも効きますよ。
ここイタ気持ちいいーーー
指圧もいいですよね
お灸をするための準備をしよう
お灸は煙が出ますし、据えている間はあまり動けないので、まずは環境を作りましょう。
リラックスした服装で
クッションなどを使って楽な体勢にしましょう
室温は適温ですか?
特に冬は部屋を暖かくしておきましょう。
煙が出るので換気にも気をつけて
音楽をかけたりテレビを見ながらでも構いません。お灸タイムを満喫しましょう。
いよいよお灸
ツボを確認しましょう。服が燃えたりしないようにしっかり余裕をもって肌を出してください。
ねらいを定めたら
お灸のシールを外します
この時チャッカマンやライターは肌から離した位置で点火して、その後でお灸に火を着けましょう。
たまにボッって大きな火が出てビックリするときがあるもんね
うん。いや、そんなにはなりませんけどね
しっかり火をつけたら、お灸の火が消えるまでじっと待ちます
おっ
あったか~い
気持ちいいでしょう?
うん!じーんとして気持ちいいね~
この時熱かったら無理しないでお灸をとってくださいね。
台座の部分が熱くなっていますので気を付けて。
この時お灸をとる指の方が熱い方はピンセットを使うといいと思います。
慣れてきたらこんな方法も
慣れてきたら図のように一気に火を着けてピンセットでツボに置いていったりしてもいいと思います。
ピンセットでとってツボに置いていきます。
やけどをしないために
身体に良くて、副作用もなし、免疫力も上がって美容にも良い。良いことずくめのお灸ですが、あー!もう!
リスクもあります!
そうです!やけどです…
やけどしないようにするために、いくつかの方法があります。
最初は一度に沢山しない
一度に沢山すると、どれが熱いのかわかりにくくなります。皮膚も強い所もあれば弱い所もあります。
ある程度回数を重ねるまで、一つずつ、慎重にお灸していきましょう。
同じ場所に連続してお灸しない
ここ!というツボが見つかったら一回では物足りなく感じてつい、「もう一回」となりますが、重ねてお灸するとやけどのリスクが上がります。
一回に沢山するより毎日コツコツ続けるほうが効果もあって安全です。
なんだかポカポカしてきたし、気分もよくなってきたみたい。
お灸は健康な時でもやる習慣をつけておけば病気の予防になります。
ぜひ続けてくださいね。
うん!これなら続けていけそうだよ~
大阪で鍼灸を受けるなら
大阪のお父さんとお母さんにも教えてあげよ
でも一回はプロに頼んでやってもらう方が良いわよね
池田市なら・・・
おっ?!ここは良さそうかも・・・
“せんねん灸などのお灸のやり方教えます!自宅で自分でできるセルフケア!” への1件のフィードバック