東風解凍(とうふうこおりをとく)

七十二候です。

東は五行論で木です。(五位)春も木です(五季)風も木です(五気)

春は東から来るので、東風なんですね。

その割には寒いですね。。。

さすがに池田駅周辺では氷ははっていませんが。。。

今日は東洋医学の原典を紹介します。

黄帝内経(コウテイダイケイ)です。

東洋医学の基礎となっており、東洋医学はここから離れることはないでしょう。

紀元前に書かれたと言われる非常に古いものです。本当なら、2000年以上前にもう東洋医学はほぼ完成していたということになります。

キリストぐらい古いというわけです。

中国の古い歴史書の中に黄帝内経の名前があるのですが、この本の成立が紀元後32~92年ですから遅くとも92年、今が2014年ですから。。。1922年前にはあったんですね。すごい。

当時のものが現存するわけではありませんが。(現代に伝わるのは写しや再編纂された注釈本などです。それにしても1000年以上前)

内容は「素問」と「霊枢」からなる問答形式の書物です。

黄帝が問うて医師が応える形をとります。

素問には基本的な理念などが多く書かれています。

天候や、自然界についてとか、人間の生理についてです。

霊枢は鍼経ともいいます。鍼の実際の刺し方などについて書かれています。

作者はわかりません。

未だに解明されていないところも多い、魅力的な書物です。

日本語訳の本もありますし、マンガもあります。

2000年以上も残ってかつ影響を与え続ける。どんな人が書いたのか本当に気になります。