いきなりですが日ごろ良く感じることなのでタイトルにしました。
そう。
不妊治療で当院に訪れる方の多くはお腹のツボがスカスカなんです。
鍼灸では、問診などから体質、個性、病気の原因などを探りツボを決めますが。
頭に浮かんだツボ達がどうなっているのか手で触って確かめます。
いわばツボ触診です。
例えば、硬くなっているツボがあるとします。
これはツボの反応の一つです。
こう言った通常ではない状態は「ツボが反応している」状態です。
体の不調をツボが表していると考えられています。
ツボは、硬いところだけが悪いのではありません。
実は、柔らかすぎるところも悪いのです。
「柔らかいならいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
ツボには適度なハリが必要です。
あまり柔らかすぎる(軟弱)なのは弱っている証拠なのです。
鍼灸は体の陰陽のバランスを整えます。
言い換えれば異常なツボをなくし、体のツボの平坦化を目指します。
硬いところは柔らかく、柔らかすぎるところを強くします。
これができていて硬いところも柔らかすぎるところもない状態が「中庸」という
バランスのとれた状態です。

この中庸が鍼灸の目指す状態です。

お腹には募穴といって、内臓の状態をよく反映するツボが集まっています。
特に大事なツボが「関元」です。
よく臍下丹田(せいかたんでん)と呼ばれるのもこのあたりです。
(臍下丹田はすぐ近くにある石門ともいわれます)
関元は体の元気の関所という意味を持っています。
体の元気、生命力をここに蓄えているともいわれ、気が充実したしっかりしたツボの手ごたえがあるのが望ましいツボです。
不妊治療の方はたいていこの関元か、上述の石門がスカスカ、ペコペコです。
手でそっと押さえてもスーッと沈んで行ってしまいます。

関元がスカスカだと、疲れやすいとか、元気がない、腰がだるい、足が冷える、不妊等の症状が出やすくなります。
ちなみに石門の「石」は妊娠しにくいという意味を持っています。ここも不妊治療の要所です。

不妊治療を考えている方もそうでない方もご自分の下腹部を押してみてください。
一か所だけ特にへこむようなところはありませんか?
へこむようならちょっと注意です。
過労などに気を付けましょう。

対策としてはお灸が良い

不妊症の女性のお腹がスカスカなのは腹部の気が充実していないからです。
鍼灸はコリを取るだけではありません。
弱いところを強くすることができます。

へこんでいたり、冷たくなってしまっているツボにはお灸が良いです。
不妊治療を考えておられる方で、もし下腹部がスカスカだなと思うなら、信頼できる鍼灸師に相談してみてください。

まだそこまでではない、自宅でケアしてみたいというは
こちらの記事をどうぞ。棒灸の使い方を解説しています(不妊、妊活向けです)。

今日も大阪、池田市からお送りしました。
今日は特に寒いですね。お体に気を付けて。冷えは不妊の元、妊活の大敵です。
大阪・兵庫等、お近くにお住まいの方は是非当院にご相談下さい。
きっとお役に立てると思います。
大阪で不妊鍼灸治療を受けるなら 鍼灸南天